特別支援学校の先生として勤めるには、主に3つのルートがあります。
それは…
①正規のルート
専門の教育を受け特別支援学校だけに勤めている
②想定外のルート
通常の小中高校に勤めていてたまたま移動になった
③志願兵
家庭の事情等で定時で帰宅可能な特別支援学校を自ら希望した
①の先生方はその道のスペシャリストです。
10分で終わる「いつもと違う行事」の練習を数か月前から繰り返し行ったり、教室の空調、物音、ご自身の精神状態にまで気を配るような方々です。
②の先生方は最初これまでと同じく「頑張れ」「やればできる」で通そうし、たいていはそのあまりの無理さに数ヶ月後には受容的、共感的な態度に変わっているのでした。
が、個人的に仲良くなったA子先生(高校体育科出身)だけは担当の男の子に「健康観察簿を保健室に運ぶ」ことをさせるべく「先生しつこいぞ」と言って毎朝奮闘していました。
握力も少なく歩くのが難しい彼には酷では…と密かに思っていた私でしたが、もしかしたら彼も頑張ればできたかもしれないです。
A子はその可能性にかけていたかもしれません。